木育という言葉をご存知でしょうか?
木育と書いて「もくいく」と読みます。
よく似た言葉で食育というのがあります。食育のほうはよく知られていますね。
木育は木と育てるという字を書きますが、植林などの木を植える活動ではありません。「木材利用に関する教育活動」です。
ファーストフードの登場などで健全な食生活の実現や食文化の継承があやぶまれる中、食育が注目されてきました。それでは木育はどうでしょう?
木育は地球温暖化による地球環境の悪化が深刻になりつつある中、脚光を浴びだしました。
地球温暖化を防止するためにCO2の削減が言われていますが、森林には光合成によるCO2吸収作用があるためです。
しかし、森林はほったらかしにしていてもCO2を吸収してくれるわけではありません。
今日本の森は荒れています。それは日本の木が使われていないからです。
木が使われないから森林の整備に必要な間伐が行われない。間伐が行われないから森が荒れる。
荒れた森はCO2の吸収源になれないばかりか、土砂崩れなど国土保全の問題としても重要です。
木育では木を使うことが環境にとって良いという話をします。一見逆に見えますよね?
マスコミなどのミスリードの影響で木を使うこと、木を切ることは環境破壊だと思われがちです。
木育を知ることによって、そうじゃないんだということをわかってもらえると思っています。
より良い環境を次世代に残すちょっとした貢献をするため、木育の扉を叩いてみませんか?
木育は平成16年度に北海道・木育推進プロジェクトチームの中で検討され生まれた造語
「子どもをはじめとするすべての人が木を身近に使っていくことを通じて、人と、森や木との関わりを主体的に考えられる豊かな心を育むこと」
木育は「地球温暖化防止」や「持続可能循環社会の形成」などの環境問題を学ぶ教育活動です。
昨今、日本のものづくりの危機がささやかれています。木のあたたかさに触れ、木工を通してものづくりを楽しむ活動、それが木育です。
木育を通じて心や人間を育てる。そしてそれが環境問題を考えるきっかけづくりとなります。
地球温暖化って?
今や地球温暖化による地球環境の悪化が深刻になりつつあります。
地球温暖化を防止するためCO2削減を目的に、森林によるCO2吸収作用がにわかに脚光を浴びだしました。
しかし…
急激な国産材の需要減の結果、国産材が山に放置されたままになっています。
日本の森林が瀕死の状態です。
川下に目を転じれば
木材が持続可能な循環型資源であり、さらに製造時の省エネルギー材料でありながら、残念なことに金属、プラスチックなどに取って代わられ、その使用量が減少してしまっています。そして地球温暖化に拍車をかけているのです。